感染症対策に有効な生活習慣を実践しましょう

感染症対策に有効な生活習慣を実践しましょう

私たちの日常には、多くのウイルスや細菌による感染症が数多く存在します。
 
毎年、多くの感染者が発生するインフルエンザ、ノロウイルスによる感染性胃腸炎やサルモネラ属菌、カンピロバクター、腸管出血性大腸菌O157による食中毒、性行為によって感染するクラミジア感染症、梅毒、後天性免疫不全症候群(AIDS)など例を挙げるときりがありません。
 
大切なのは、病原体となるウイルスや細菌が体内に侵入し、発熱や嘔吐、下痢などの症状が発症してから医療機関で治療を行う対症療法よりも、私たちが普段の生活でこれらのウイルスや細菌から身を守ることが重要です。感染症は病原体や感染経路によってそれぞれ対策は異なりますが、共通する予防方法もあります。
 
インフルエンザなどワクチン予防接種がある感染症には、流行期前に予防接種を行いましょう。予防接種にはA類疾病、例えば、はしかや風疹、日本脳炎、結核などの接種の努力義務が課せられる疾病と、インフルエンザなどの個人予防の範囲にとどまるB類疾病があります。ワクチンの成分によるアレルギーやアナフィラキシーショックの有無や、そのときの体調、持病の状態に問題がなく、医師から接種が可能と判断された方は接種を検討しましょう。接種そのものには感染を防ぐ効果はありませんが、発症後の症状を軽減してくれるので、感染症対策として有効です。
 
そして最も重要なのがウイルスや細菌の感染経路を断つことです。ノロウイルスはワクチンがなく感染してからの対症療法しかないので、日頃の予防が大切です。
 
食中毒を起こすウイルスや細菌の感染経路は共通しており、汚染された食品を加熱不足で摂取した経口感染、発症した人間の便や吐しゃ物に触れて感染する接触感染、これらの飛沫を吸引して感染する飛沫感染、飛沫が空気中に飛び散って舞い上がり、それを吸引して感染する空気感染があります。
 
まず考えられるのは、食品や調理器具の殺菌です。食品に関してはサルモネラ属菌、病原性大腸菌、カンピロバクターなどの細菌に対しては75℃以上1分間の加熱、ノロウイルスは85℃以上1分間の加熱でほとんど死滅します。調理方法は食材の中心部までしっかりと熱を通す必要があります。生肉などを調理したあとのまな板や包丁、手指はしっかりと洗浄し、他の食品に触れさせないことが重要です。また、食材の消費期限と常温、冷温などの保管方法を把握し、それを守ることが大切です。
 
台所で使うふきん、スポンジなどは沸騰させた熱湯で殺菌を行うのがよいでしょう。鍋にお湯を沸かして、ふきん、スポンジを入れそのまま5分程煮れば殺菌できます。また、これらは消耗品と割り切って、こまめに交換してしまうのもいいでしょう。
 
まな板や包丁の調理器具、食器は洗剤できれいにしたあと、台所用の塩素系漂白剤による次亜塩素酸ナトリウムでの消毒が有効です。とくにノロウイルスは消毒用アルコールに耐性があり効果がありませんので注意が必要です。
 
最近では有効成分の効果を高め、ノロウイルスのようなノンエンベロープウイルスなど幅広いウイルスや細菌の殺菌に対応した酸性アルコール消毒剤のハンドソープなども市販されているので、これらで手指を洗浄し、清潔に保つことが重要です。
 
ウイルスや細菌による感染症を防ぐには、それらの感染経路を断つことが何よりも重要です。常に手指を清潔に保つ、食材の調理方法や保存方法の確認、熱湯による煮沸消毒、次亜塩素酸ナトリウムを用いた消毒など簡単に実践できる予防方法がありますので、ぜひ、普段の生活に取り入れてみましょう。

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